建設キャリアアップシステムは国土交通省が建設業に関わる技能者に向けて推進している取り組みです。
Construction(工事) Career(キャリア) Up(上昇) System(システム)の頭文字を取って通称【CCUS】と呼ばれています。
この記事ではCCUSにはどんな目的があるの?登録するメリットは?、誰が対象なの?、申請書類はどんなものを用意すればいいの?といった疑問に対し要点を絞ってシンプルに解説していきます。
CCUSの目的
CCUSの公式HP内の"CCUSについて(https://www.ccus.jp/p/about)"には、
建設技能者は異なる事業者の様々な現場で経験を積んでいくため、一人ひとりの技能者の能力が統一的に評価される業界横断的な仕組みが存在せず、スキルアップが処遇の向上につながっていかない構造的な問題があります。
とあります。つまり職人さんひとりひとりの技術や経験の見える化を目的としているということです。
現場を渡り歩く職人さんの仕事は今までなかなか評価されにくいものでしたがこの取り組みによって一目瞭然!となることが期待されているわけです。
CCUSに登録するメリット
CCUSには技能者登録(職人さんなど)と事業者登録(会社など)があります。
技能者(職人さんなど)にとってのメリットは
- 自分が持っている資格やどんな現場でどんな仕事をしてきたのかといった就業履歴が証明できる。
- 退職金に関わる事務手続きがスムーズになり適切な退職金が受け取れるetc...
事業者(会社など)にとってのメリットは
- CCUS対応現場として就業環境がきちんと整備されていることを取引先にアピールできる
- 元請企業に対して「当社には、こんな資格や経験を持った人が〇人いる」など、技能者の技能・経験を具体的にアピールすることができる
- 技能者の就業状況等を容易に確認できるため事務作業の負担が減るetc...
CCUSの対象
建設業に携わる職人さん一人親方さん個人事業主、企業などが対象です。
CCUSへの登録は2022年4月現在、義務化されているわけではありません。
しかし状況によっては登録が必須になる場合があるため注意が必要です。
技能実習、外国人建設就労受け入れ事業および特定技能での受け入れを予定している場合、登録が必須となります。
普及の実情と今後
2021年7月時点では累積登録数は技能者が約63,3万人、事業者が12,6万社となっています。
この数字だけでは分かりづらいですが、前年と比べ2倍の伸びとなっています。
2022年3月の央建設業審議会の総会でCCUSに登録している元請け企業へ
経営事項審査での加点やWLB(ワークライフバランス)の評価など示されました。
2023年1月の施行を目指して必要な手続きを進めていることから下請け企業も
今後登録が必須になる流れはまず間違いないでしょう。
申請書類について
技能者登録(職人さん一人親方さんなど)
- 本人確認書類
- 顔写真
- 社会保険等の加入証明書類
- 証明書類(資格、研修、講習等etc...)
- システム利用規約同意書(代行申請の場合)
- 個人情報取り扱い同意書(代行申請の場合)
- 代行申請同意書(代行申請の場合)
事業者登録(会社など)
- 事業者証明書類
- 社会保険の加入証明書類(健康保険、年金保険、雇用保険)
- その他(建設業退職金共済制度、中小企業退職金共済制度、労災保険特別加入etc...)
行政書士タクミ事務所はCCUSの登録事業者です。
技能者登録、事業者登録ともに代行申請可能です。
登録料・利用料
技能者登録の費用
登録形態 | 登録料/1人 |
簡略型 | ¥2,500- |
詳細型 | ¥4,900- |
事業者登録の費用
資本金 | 登録料 |
1人親方 | ¥0- |
個人事業主 | ¥6,000- |
500万円未満 | ¥6,000- |
500 万円以上 1,000 万円未満 | ¥12,000- |
1,000 万円以上 2,000 万円未満 | ¥24,000- |
2,000 万円以上 5,000 万円未満 | ¥48,000- |
5000万円以上1億円未満 | ¥60,000- |
1億円以上3億円未満 | ¥120,000- |
管理者 ID 利用料
事業形態 | 管理者 ID利用料 |
一人親方 | ¥2,400-/年 |
法人・個人事業主 | ¥11,400-/年 |
この金額は登録に為に必ず払わなくてはいけない費用です。
ご自身で申請をする場合でも行政書士に代行依頼をする場合でも変更はありません。
建設キャリアアップシステムまとめ
いかがだったでしょうか!今回は建設キャリアアップシステム【CCUS】についてシンプルに解説させていただきました。
今後の建設業界において国土交通省肝いりの重要な取り組みとはいえなかなか面倒ですね。
制度の詳細や申請書類を用意するうえで注意すべきポイントは多いので必ず資料、HPを確認しましょう。
申請書類集めや電子申請がわからない!時間がない!というお忙しい一人親方さんや個人事業主、企業の皆様
是非行政書士タクミ事務所にご依頼ください!
当事務所の料金
業務 | 業務内容 | 料金(税別) |
技能者登録 | 技能登録の代行申請を行います | ¥20,000-/1名様(1~10名様) ¥17,500-/1名様(11~20名様) ¥15,000-/1名様(21~50名様) |
事業者登録 | 法人、個人事業主、一人親方の 事業者登録の代行申請を行います。 | ¥35,000- |
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